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最初の株価ってどうやって決まるの? そもそもIPOって何だ?

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宿題のままになっている「株価が上がる」とはどういうことか。
何でやー何でやーっていろいろたどっているうちに、IPO(株式の新規公開)にたどり着きました。
迷走感。笑

でも、株価のはじめの一歩のことだから、ここから知っておくのもアリかな、と。
とりあえず、いってみましょー!

そもそも最初の株価はどうやって決まるのか。上場はじめの一歩を見てみよう!

株式会社が新規に株を公開し、証券取引市場に上場することをIPO:Initial Public Offering(最初の公開売り出し)といいます。
このとき、新規上場に関するさまざまなサポートを行うのが「主幹事証券会社」です。

新規上場する企業の株をより多く取り扱うと同時に、株式会社がより適切に上場スタートが切れるようさまざまなサポートをするのが主幹事証券会社です。

上場に向けてのスケジュール・工程管理や証券取引所への推薦人請負、そして株式売買の引受も。
この中に、「最初の株価を決める」という工程も含まれています。

どんなふうに最初の株価を決めているのか、順に見てみましょう!

1.「参考価格」を決定する

まずは主幹事証券会社が、IPOする会社の業績や将来性、また同業他社の株価動向などを踏まえて「参考価格」を決めます。
「こういう会社だし、周辺の状況はこうだから、だいたいこのくらいが目安かなぁ」っていう、ざっくりしたやつですね(ざっくりした説明)。

2.「仮条件」を決定する

だいたいの金額である「参考価格」を決めたら、「機関投資家」へのヒアリングを行って「仮条件」を決定します。

永井ミキ
永井ミキ

ちょっと何言ってるかわからないですね(自分でも)。

もうちょっと噛み砕いてみましょう。笑
れっつちゃれんじ!

参考価格は、あくまでIPOする企業と主幹事証券会社とのコミュニケーションの中で決まります。
市場動向を踏まえたり、会社の経営状況から参考価格を算出する手法などもあるのですが、「その価格が本当に適切なのか」というのはジャッジができていない状態なんですね。

そこに、少しでも客観的な評価を得るため、投資家目線では参考価格をどう評価するか、そういったことを機関投資家の人々にヒアリングするのです。

じゃあ、「機関投資家」ってナニ? ってところですが、
機関投資家とは、保険会社や金融機関などの大口投資家のことを指します。私たちのような小口の「個人投資家」と対になる言葉ですね。
東証の株式の8割以上は機関投資家が保有しているそうで…実際の経済市場で大いなる力を持っている存在でもあります。

こういう、機関投資家から参考価格への評価を得ることで「実際に株式市場へ売り出したときにどんなリアクションが予想されるか」という見通しを立てるわけです。

こうして算出されるのが、参考価格。
参考価格は通常、「○○○円〜●●●円」のような形で、幅をもたせて設定されます。

ちなみに、機関投資家へのヒアリング内容には強制力はないようです。そのため、「そりゃなかなかアレな価格だねぇ」なんて反応だったとしても、企業と主幹事証券会社の目的・戦略によってはヒアリング内容に沿わない仮条件になるケースもあるようです。

3.IPO株の注文受付をおこない、公募価格が決まる(ブックビルディング)

いよいよ実際の取引へと入っていきます!
上場日より前に、IPO株の購入を希望する投資家に向けて仮条件の価格を提示し、予約注文の受付を行います。
投資家たちは、仮条件の範囲の中でいくらで/何株を購入するか申告します。

流れとしてはこんな感じ。

ブックビルディングの流れ
  1. 仮条件を提示し、証券会社を通じて購入希望者を募集する
  2. 購入希望者は、仮条件を参考にそれぞれの購入希望額と希望株数を入札する
  3. 締切後、入札状況から1株あたりの「公募価格」が決まる
  4. 入札者が多い場合は、公募価格以上の値を付けた人の中で購入可能な人が抽選で決まる

通常の株取引と同様の、入札スタイルです。違うのはリアルタイムで変動していくわけではなく、この1回限りの取引であること。また、IPOでは仮条件の上限で公募価格が決まるケースが多いため、上限ギリギリの価格で入札していないと、こういう↓パターンに陥りやすいようです。

こうして、上場前に決められた「公募価格」が、その会社の最初の株価となります。
市場や投資家の意見を参考にしながら、「どのくらいの株価が出せて、どのくらいの資金調達が可能か」というのを企業と主幹事証券会社でともに探りながら見立てていく感じなのですね。

ここまでが、企業が上場する前までのはなし。
この、IPOのブックビルディングにまつわる投資話もなかなかおもしろそうですし、上場後の株取引とはどういうことなのか、そもそも株を売り買いする人々の思惑とは? といったところなどなど、もうしばし掘り下げて見ていきたいと思います!

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この記事を書いた人
永井 ミキ

ずっと麻雀にいいイメージを持ってなかったのに、コロナ自粛中にふとしたきっかけでやってみたらどハマリしちゃった人。雀魂(じゃんたま)で日々コツコツと打つのが楽しいです。自分の麻雀お勉強ログと、雀魂についてのアレコレを書き残し中。

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