暮らしのいろいろ。株のこと。株のこと調べてみた。

なぜ株が売買されるのかについて本気出して考えてみた

暮らしのいろいろ。
この記事は約7分で読めます。

さてさて。
IPOによって、新しく上場を果たした企業が登場し、その株を購入する人たちが現れたところまで
ようやくたどり着けました。

で、これ以降の話ですよ。
公開後の株が、なぜ売買されるのか。

ここ、株の一番興味深いところでもあり、
一番ワケのわからない部分でもあります。

ちょいと、順番に整理してみましょう!

株価が売買される流れを整理してみよう!

1.株式を発行した企業側の大前提:公募価格分の額しか手に入らない

まず、前回お話したIPOの流れを思い出していただきたいのですが、
初上場の時点で、最初に決まる株価が「公募価格」でしたね。
この価格をもって、企業は投資家から資本提供を受けられるわけです。

以上。

ん?
企業は、IPO時点(または、「増配」(株を追加で発行すること))での入金しかない、ってことですよね。
ふむふむ…。

続きを見てみましょう。

2.公募価格で買い取りされた株は、その後も株式市場で売買される

で、IPO後も株は売買されていますね。
企業には1銭も入らないけど。
ここでいったい何が起きているのか、ってのが私的な一番の謎なのです。

インカムゲインについての復習

もう一度、そもそもの「株とは何ぞや」の部分に戻ってみましょう。

株を持っていることで、配当金や株主優待が得られるのが株主のメリット、ということでしたよね。
※正確には、株主総会での議決権も株主の権利として存在します(今は割愛しますね)

ただし、実施していない企業もあれば、業績次第で実施が決まるケースもある、というのが1点。

そして、配当金や株主優待で得られるのはあくまで企業が得た利益の一部の分配ですから、短期的にはそれほど大きな金額にはならない、というのがもう1点。
長い目で付き合っていくやつ。というのが、インカムゲインの持つ特性ですね。

インカムゲインのみで投資資金を回収するのは、とても時間がかかる

ポイントとなってくるのは、ここ。
インカムゲインは、会社がある程度の利益を出しながら存続している限りは、ある程度の割合でもって定期的に投資資金を補填していくことができます。

ですが、その企業が立ち行かなくなったら?
そして、おおむね株価の数%程度の配当金で、投資資金を補填しきるのはいったい何年後の話?

というところ。
これが、投資家にとっては大きなリスクになります。

3.売買ができる、という「流動性」が、ある種投資へのハードルを下げる役割を担っている??

インカムゲインだけで投資額を回収しきれないのであれば、そもそも投資をしたいという人はいません。
ですが、株を売ることができるなら、「一時的にでも投資しようかな」というモチベーションを生み出すことができそうです。

証券取引所が用意している売買方法は、「入札方式」ですよね。
「この株を売りたいよー」「その株買いたいよー」という人たちがそれぞれの希望額を提示して、価格がバランスすれば売買成立です。

株を「買いたい」という人はどこから生まれるの?

では、株を「買いたい」というひとはどこから生まれるの? 何をモチベーションに株を買うの? というところです。
ここで、株式市場に出回っている株を買う人にとってのメリットをもう一度、見てみましょう。

ひとつには、先に述べたインカムゲイン、つまり配当金と株主優待ですね。
配当金がある程度安定的に出せている企業であれば、銀行口座に預けっぱなしよりは高い利率でお金を増やせる見込みがあります。
また、株主優待の内容によっては、日々のコストをうまく節約することも可能です。

そして何より、「次にもこの株をほしい人がいるであろう、現金化したくなったらまた証券取引所で売ってしまおう」と思えること。先ほど述べた投資のリスクヘッジですね。
「のちのち売れる」という見込みがあること、つまり、その株が必要十分な流動性を持っていることが、株取引の世界においてはとても重要そうです。

「のちのち売れる」という予測はどこから生まれるの?

では、そのキモとなる「この株はのちのち売れる、という予測が立てられる状況」とは何ぞや? というところ。

これを理解するのに、もう一度「そもそも株って何ぞや?」というところに戻ります。

IPO時点での株価(公募価格)については、会社の経営状況や市況・業界動向などを踏まえて決まっていくという話でした。

これは、言い換えると、「株」というものを単位として、その企業の社会的・経済的な価値・評価を価格化したものであるとも言えます。
つまり、株価が高いほど「社会的に認められている企業である」と言えるわけですね。

その、企業への評価については、時々刻々と変化していきます。
経営状況による業績の変動はもちろん、社会情勢、日本経済自体の状況、気候など環境要因などなど。

それぞれの時々によって、ある人は「今が買い時である」と判断し、ある人は「これはもう売ってしまおう」と判断する。
それぞれの思惑を抱えた投資家がものすごい数(語彙力)集まる株式市場だからこそ成り立つ仕組みなのではないか、と思った次第です。はい。

そして、いずれにせよ「売れる」という見通しを担保するのが、ほかならぬ株価がある程度の価格をつけている=社会的・経済的な評価がなされている企業である、ということ…

頭から湯気が出そうだぁー!笑

4.最終的に、まとめると。

つまり、株というのは。
「売れる」という予測がそのまま、購買意欲につながる商品である、と。いうこと。なのかな。
そして、多数の人間の思惑が交錯するからこそ成り立つ仕組み、なのかな。たぶん。
株取引のいっっっちばん意味がわからなくて、そして興味深いところなのだな、と思いました…。

とりあえず! 現時点での!! 私の理解はこんな感じー!!! でした!

5.ちなみに:自社の株価を上げていくことは、企業にとっても大切なこと

冒頭で、「株式を発行した企業側は公募価格分の額しか手に入らない」と述べました。
じゃあ、企業からしたら「資金はいただいたからあとは皆さんよしなにやってー!」となるかというと、そういうわけではないようです。

株価が上がることによる企業側のメリットはいくつかあるのですが、一番直接的に影響するのは「増配(株の追加発行)」を行うケースです。株価が高いほど、株数が少なくてもより多くの資金を集めることができるため、株式市場における自社株の価値をそれほど下げずにより多くの資金調達が可能になります。
それに、そもそも経営状況に難のある(=株価が下がっている)企業であれば、増配分の株を新たに買おうと思う人はいないですもんね。

企業側としても、一度株式市場に上場した以上は「うちの株持ってるといいよ、のちのちも売れるよ」と言える状況を作り続けていくこと、つまり安定的に経営を続け、会社の価値を上げる=株価を上げていくのはとても大切なことなよう、です。

この記事を書いた人
永井 ミキ

ずっと麻雀にいいイメージを持ってなかったのに、コロナ自粛中にふとしたきっかけでやってみたらどハマリしちゃった人。雀魂(じゃんたま)で日々コツコツと打つのが楽しいです。自分の麻雀お勉強ログと、雀魂についてのアレコレを書き残し中。

永井 ミキをフォローする
MOTTO-IIKOTO
タイトルとURLをコピーしました