麻雀、ひとつずつ。 — 第2回 / 全10回
この回でできるようになること:完成した組と未完成の組を分け、待ち牌を説明できる。
牌の種類が分かったら、次は手牌の中の「組」を探します。最初は14枚を一度に眺めると、どこから手をつけてよいか分からなくなるものです。完成した組、あと1枚の組、ペア。この三つに分けると、手牌が少し読みやすくなります。
この回では形の練習に集中します。例の一部は手牌の一部分だけを示しており、実戦のアガリには役などの条件も必要です。
面子は2種類。雀頭は同じ牌2枚
| 名前 | 例 | 覚え方 |
|---|---|---|
| 順子(シュンツ) | 二萬・三萬・四萬 | 同じ種類の連続した数字3枚 |
| 刻子(コーツ) | 中・中・中 | 同じ牌3枚 |
| 雀頭(ジャントウ) | 八筒・八筒 | 最後に必要な、同じ牌2枚のペア |
順子は「8・9・1」のようにはつながりません。東・南・西も、方角が並んでいるからといって順子にはできません。字牌は同じ牌を集めて、刻子や雀頭に使います。
同じ牌2枚は「対子(トイツ)」ともいいます。対子は形の名前、雀頭は完成した手の中での役割です。途中では対子が二つ以上あっても構いません。どれを雀頭にし、どれを刻子に育てるかは、入ってくる牌を見ながら決められます。
14枚を、五つのまとまりに分けてみよう

図の「123萬/456筒/234索/白白白/88筒」は、4面子1雀頭の例です。3枚の組を四つ数えてから、最後のペアを確かめます。白3枚という役もあるので、形と役を同時に確認しやすい例になっています。
このとき一枚の牌を二つの組に重ねて使うことはできません。「2345萬」の中には234と345が見えますが、どちらにも同じ3と4を使うため、二つの完成面子ではありません。手牌を区切るときは、同じ牌を二重に数えていないかを確かめましょう。
あと1枚で順子になる形を見分ける
| 形 | 完成させる牌 | 呼び方 |
|---|---|---|
| 3・4 | 2または5 | 両面(リャンメン) |
| 3・5 | 4 | 嵌張(カンチャン) |
| 1・2 | 3 | 辺張(ペンチャン) |
「3・4」は2が来れば234、5が来れば345になります。「3・5」は間の4が必要です。「1・2」は0という牌がないので、3だけを待ちます。数牌の同じ種類の中で考えてください。
これらの未完成の2枚組を「塔子(ターツ)」といいます。まだ手全体がテンパイしていなくても、「ここは両面のターツだ」と呼べます。ターツが完成する牌と、手全体がアガる牌は、同じ意味ではありません。
テンパイは「どの牌が来たら全体が完成するか」で見る
例として「123萬/456筒/白白白/88筒/34索」という13枚を考えます。完成面子が三つ、雀頭が一つ、最後に34索が残っています。二索か五索が来ると、4面子1雀頭になるので、この手は二索・五索待ちのテンパイです。
数字が並んだ場所だけを見るのではなく、残りの部分もすべて組になっているかを確かめるのがコツです。34索があっても、他の部分がバラバラなら、二索や五索を引いただけではアガれません。
ペアを待つ「単騎」と、二つのペアを使う「シャンポン」
すでに面子が四つあり、残りが東1枚なら、もう1枚の東を待って雀頭を作ります。これが単騎(タンキ)待ちです。「あと1枚」でも、順子を完成させる待ちとは違います。
完成面子が三つあり、白白と八八筒が残っている場合は、白か八筒を引けば、一方が刻子、もう一方が雀頭になります。これをシャンポン待ちといいます。ただし、このような形では待つ牌によって役の有無が変わる場合があります。「形が完成する」と「その牌でロンできる」は分けて確認します。
七対子と国士無双は、基本形とは別の道
七対子(チートイツ)は、異なる7種類のペアを作る形です。たとえば「11萬/44萬/22筒/88筒/33索/77索/東東」。同じ牌4枚を「二つのペア」と数えることはしません。
国士無双(コクシムソウ)は、3種類の数牌の1と9、字牌7種類という計13種類をそろえ、そのうち1種類をペアにします。最初から毎回狙う必要はありませんが、「アガリ形はいつも4面子1雀頭だけ」と思い込まないために、存在を知っておきましょう。
資料を読む|日本プロ麻雀協会・競技規定
規定は通常のアガリ形に加えて、七対子や国士無双の成立条件も定めています。本記事の牌の組み合わせは、それらの違いを見つけるために作成した練習例です。
出典:日本プロ麻雀協会・競技規定(確認:2026年10月24日)。この枠内は資料の要約と補足で、逐語引用ではありません。
確認問題
問1:「123萬/456筒/白白白/88筒/35索」は何待ちですか?
答えと考え方を見る
四索待ちです。最後の35索に四索を足すと345索になります。三つの完成面子と雀頭はすでにあるので、手全体が完成します。
問2:「2345萬」は、234と345の二つの面子として数えられますか?
答えと考え方を見る
数えられません。三萬と四萬を二重に使ってしまうためです。「234+5」または「2+345」のように分けると、一つの完成面子と一枚の牌になります。
今日の練習
完成形の図から、最後の二三四索のうち一枚を隠してみましょう。二索を隠すと34索の両面待ち、三索を隠すと24索の嵌張待ちになります。同じ面子でも、何が足りないかで待ちが変わる感覚をつかめます。次は、その完成形に必要な「役」を覚えます。



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