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雀魂の段位戦で効率のいい昇段の仕方は? 段位戦の仕様と段位ポイント効率について分析してみた

雀魂のこと。
この記事は約8分で読めます。

雀魂の段位戦について、

なかなか段位ポイントがたまらず昇段できない…
東風と半荘、どちらのほうが効率良く昇段できる?
下のレベルの間で打つのは効率がいいの?

といった悩みや疑問について、段位ポイントが増減する仕様を元に読み解いてみたいと思います!

※あくまで、雀魂の段位戦の仕様に対してデータ的に試算・解釈した内容になります。雀魂というゲームのバランスとして、そういう傾向があるんだな、という参考程度にお読みいただければ幸いです。

まずは雀魂の段位戦のポイント仕様について解説

まずは雀魂の段位戦について、段位ポイント周りの仕様について整理します。

段位ポイントの計算方法

段位ポイントについては、対局結果に応じて以下のように計算されます。

(終局時の持ち点ー初期持ち点)÷1000 ± 段位点数 ± ウマ

それぞれの項目について、順に解説します。

持ち点の精算について

4人戦の場合、初期持ち点の25000点を基準に、終局時点での持ち点との差によって段位ポイントの増減が発生します。

たとえば、終局時の持ち点が30000点であれば(30000ー25000)÷1000=5点が加算されます。

逆に、初期の持ち点を下回るとポイントはマイナスになります。終局時に7000点しかなければ(7000ー25000)÷1000=−18点、となります。

とくにラス(4位)になりそうなときには、せめて持ち点の精算分だけでもポイントのマイナスを抑えられるよう、最後までチャンスを見逃さないように立ち回りたいところです。

段位点数について

段位点数は1位〜4位の各順位で獲得できる(または減点される)点数です。
1〜3位は対局した間(金の間、銀の間など)ごとに決められ、4位時の点数のみ段位により異なる設定がされています。

東風戦・半荘戦での1〜3位での段位点数は以下のとおりです。

■東風戦

 1位2位3位
銅の間1050
銀の間20100
金の間40200
玉の間55300
王座の間60300

■半荘戦

 1位2位3位
銅の間20100
銀の間40200
金の間80400
玉の間110550
王座の間120600

また、4位になった際の段位別の減点ポイントは以下のとおりです。

段位東風戦半荘戦
初心00
★★00
★★★00
雀士-10-20
★★-20-40
★★★-30-60
雀傑-40-80
★★-50-100
★★★-60-120
雀豪-80-165
★★-90-180
★★★-100-195
雀聖-110-210
★★-120-225
★★★-130-240

ウマについて

ウマも段位点数と同様に、1位〜4位の各順位において獲得できる点数になります。

東風・半荘に関わらず、4人戦でのウマは以下に統一されています。

1位2位3位4位
155-5-15

段位ポイントの期待値をざっくり計算してみる

さて、ここからは上記を踏まえてざっくりとした試算を進めてみます!
この項は今回の試算の条件と計算例についての話ですので、細かい内容が不要な方は次項のすべてのケースの段位ポイントの期待値を見てみようまで読み飛ばしていただいてもOKです。

試算の条件

ごく標準的な得失点で対局が終了したケースが続き
かつ、
1位〜4位の各順位を自分が均等に取り続けた
としたら、
取得できる段位ポイントはどのあたりに収束するのか

という軸で考えてみたいと思います。

「ごく標準的な得失点」って何やねん、というところではありますが、今回はとりあえずざっくり目安がつかめればよいので、

1位:30,000点 2位:25,000点 3位:20,000点 4位:15,000点

とします。誰かが大勝ちするでもなく、大負けしたわけでもないという程度の得失点を想定した感じですね。
この戦況の対局がずっと続いたとして、かつその中で自分が1位〜4位いずれの順位も均等に取り続けた場合に、段位ポイントの増減がどうなるか、というのを見ていきましょう。

雀士1の場合の、1位〜4位での段位ポイント試算

では実際に、雀士1の人が銀の間で東風戦を打った場合のケースを見てみましょう。
雀魂の段位戦ルールに則り、持ち点精算、段位点数、ウマをそれぞれ計算すると以下のようになります。

これが、今回の条件において各順位で獲得できる段位ポイントなので、
雀士1の人が1位〜4位を各1回ずつ取った場合の段位ポイントの期待値は、

40 + 15 + (-10) + (-35) = 10

となります。
つまり、

雀士1の人が可もなく不可もない戦績で1位〜4位を均等に取り続けていれば、段位ポイントは10点ずつ上がっていく

ということになります。
これを、今回の試算における段位ポイントの期待値とします。

すべてのケースの段位ポイントの期待値を見てみよう

さて、このようにして計算を重ねて、初心1から雀聖3までの段位について東風戦・半荘戦それぞれでの段位ポイントの期待値を算出した表が以下になります。

この表からわかることを順に解説していきます。

段位の名称が変わるタイミングでは、相応の成績が必要になる

まず注目したいのは、期待値がマイナスになっている赤字の部分です。
これは、「可もなく不可もない成績でまんべんなく1位〜4位を取っているだけでは、段位ポイントがマイナスになってしまう」ということを意味しています。
つまり、これまで通りに打っていては上に上がれないタイミングがここ、ということになります。

最初に期待値がマイナスになるのは雀士3、そして次が雀傑3で、ちょうど段位の名称が変わる昇格のタイミングですね。
このタイミングで段位ポイントの伸び悩みを感じている人は、必要以上にラスを取っていないか、押し引きの判断が甘くなっていないかといった点を中心に、自分の打ち方をしっかり見直してみるとよいでしょう。

さらに、雀豪や雀聖に至ってはいずれの段位でも期待値がマイナスです。
このくらいの段位になってくると、昇段・昇格のためには周りの強豪たちの中で抜きん出る実力を持つ必要があります。いかにラスを回避しながら打ちつづけられるか、かつ状況を読みながらしっかり打点も狙っていく必要がありそうです。

麻雀には時の運もありますが、こういった段位ポイントの仕様も雀魂からの「今こそレベルアップの時だよ」というメッセージと受け取り、積極的に自身の打ち方を見直す機会として活用していきましょう!

東風戦と半荘戦はどちらが効率がいいの?

次に、東風戦と半荘戦でのポイント期待値を見比べてみましょう。

段位が低い初心や、雀士・雀傑に昇格した直後は、東風戦に比べ半荘戦の期待値が3〜4倍程度と高くなっています。

ここだけ見ると半荘戦を打ったほうがポイント効率は高そうです。
が、あくまで「可もなく不可もない成績を取り続けた結果」である点に注意です。

麻雀を始めたばかりのうちは、その可もなく不可もない成績を取り続けること自体が難しいものです。
半荘戦は東風戦に比べて1戦あたりの局数が多い分、不用意な振り込みを重ねれば大幅に持ち点を失い、最悪ハコる(持ち点が0点を下回る)ことも少なくありません。

予測ですが、初心のうちの半荘戦のポイントが高いのは、雀魂を始めたばかりの麻雀経験者が手っ取り早く段位を上げるのに都合がよいように設定されている可能性がありそうです。

まだ麻雀のルールを覚えている段階の人や、手牌での役作りや安パイの読み方、戦況に応じた押し引きを学んでいる最中であるといった初心者・初級者の人は、多少ポイントの効率が悪くても大負けしにくい東風戦で進めていくほうが、大きな失点にはつながりにくいでしょう。

下のレベルの間で打つのは効率がいいのか?

雀魂の段位戦では、入場制限により比較的近い段位の人と対局できる仕組みになっていますが、その際に選べる間は2種類あります。

間の名称段位制限
銅の間初心・雀士
銀の間雀士・雀傑
金の間雀傑・雀豪
玉の間雀豪・雀聖
王座の間雀聖・魂天

このうち、「雀士銅の間で打つ」「雀傑銀の間で打つ」といったように、自分が入れる下のレベルの間で打つのは、果たして効率がいいのでしょうか?

というわけで計算してみました。

はい。
期待値的には、ほとんど真っ赤なマイナスでした…。

下のレベルの間では、得られる段位ポイント自体がそもそも少なめに設定されています。
加えて、4位を取った際の減点が、対局した間ではなく自身の段位によって設定されているため、「下のレベルの間で打つ限りは、しっかり勝ち進んでいけないとすぐに段位ポイントが失われる」という状況が作られているようです。

たまに気分転換で打つ程度ならともかく、「この間でなら余裕で勝てる、少なくともラスはそうそう取らない」という自信がない限りは、下のレベルの間で打ち続けるのはあまり効率がいいとはいえない、むしろ下手するとすぐ段位ポイントを失うことにも繋がりかねないので注意が必要です。

データから自分の打ち方を見直してみるのもおすすめ

以上、雀魂の段位戦の仕様をデータから紐解いて見てみましたが、いかがでしょうか。

前提があくまでざっくりした想定なので、目安程度ではありますが、データ化して見てみることで「昇格を賭けたタイミングでは結構頑張る必要がありそう」「下のレベルの間で打ち続けるのは大きな失点につながる可能性も」といった段位戦の”クセ”のようなものも見えてきたかと思います。
とくに、昇格がかかっている雀士3・雀傑3あたりでは、それまでの打ち方の集大成として「安定した戦い方」を確立させる必要がありそうです。

雀魂では、自分の過去の対局データも統計として見ることができるので、そのデータから自分の打ち方を振り返るのもおすすめです。
データの見方については以下の記事にまとめていますので、よかったら参考にしてみてください。

皆さんが目標の段位にたどり着けるよう、応援しています!
(私もがんばらないと〜〜〜!)

この記事を書いた人
永井 ミキ

ずっと麻雀にいいイメージを持ってなかったのに、コロナ自粛中にふとしたきっかけでやってみたらどハマリしちゃった人。雀魂(じゃんたま)で日々コツコツと打つのが楽しいです。自分の麻雀お勉強ログと、雀魂についてのアレコレを書き残し中。

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