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KUSANAGIを最新の状態に保つ方法(簡単Update)

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この記事は約10分で読めます。

こんにちは、ハジメです。

今回は、今までに導入したKUSANAGI for WordPressを最新の状態に保つ方法についてご紹介します。KUSANAGIは手順通りに導入すると、非常に堅牢なシステムを提供してくれますが、それでもずっと放置しているとセキュリティーの脆弱性が発見されたり、新たな問題が発覚したりします。

悪いことを考える人は、日々システムの”穴”を探していますので、見つかった”穴”はすぐに塞いであげることで、ずっと安心な環境を維持することができます。

では早速KUSANAGIのアップデートを実施していきましょう。

KUSANAGIのUpdateを実施する意味

KUSANAGIはそもそもが高速な環境+堅牢なサービスを提供する目的で作られているので、導入した時点では安心な環境となっています。ただし、それは導入した段階の話で、時間がたてばたつほど、人が作ったものである以上、セキュリティーホールが見つかったり問題が発覚したりします。

永井ハジメ
永井ハジメ

これはKUANAGIに限ったことではありません。そのシステムでも最新の状態に保つことは非常に大事です。

そのため、KUSANAGIでは問題が見つかり次第、新しい追加セキュリティーパッチや追加モジュールをオンラインで提供することにより、その解決が簡単にできるように設計されています。

作業をきちんと行う必要はあるのですが、言い換えれば、そのアップデートをしっかりと行っておけば、安心してWordPressの運営を行うことができます。

「アップデートを行ってしまうと、Webサイトが止まってしまう可能性もあるから不安」っていう方もいらっしゃいますが、アップデートをしない方が侵入などの危険性をはらむことになり、もっと重大な障害を引き起こすこともあります。

ちゃんとバックアップを取得してから作業する、という事を心がけていれば、問題が出ても元に戻すことはできますし、何よりもKUSANAGIは標準的な利用を行っている限り、WordPressのアップデートで問題が出ないように設計されています。その点でも安心ですね。

KUSANAGI for WordPressのアップデート項目は?

KUSANAGI for WordPressを運用している方は、通常下記のものがアップデートの対象となります。

KUSANAGIのUpdate項目
  1. KUSANAGI本体のアップデート
  2. WordPress本体のアップデート
  3. WordPressに追加で導入したプラグイン・テーマ・翻訳のアップデート
  4. KUSANAGIに導入したプラグインのアップデート(自動で入っているものもあります)

では、早速ひとつづつ見ていきましょう。

KUSANAGI本体のUpdate

まずKUSANAGIを導入したサーバーのコンソールにログインします。

この辺の手順は、初期設定の回「簡単!aws-kusanagi-for-wordpressの初期設定。」でご紹介しています。

ログインしましたら、次のコマンドを投入します。

 sudo yum -y update
[centos@kusanagi80 ~]$ sudo yum -y update
 読み込んだプラグイン:fastestmirror
 Determining fastest mirrors
 epel/x86_64/metalink                                                                            | 6.3 kB  00:00:00
 base: d36uatko69830t.cloudfront.net
 epel: d2lzkl7pfhq30w.cloudfront.net
 extras: d36uatko69830t.cloudfront.net
 updates: d36uatko69830t.cloudfront.net
 base                                                                                            | 3.6 kB  00:00:00
 epel                                                                                            | 5.3 kB  00:00:00
 extras                                                                                          | 2.9 kB  00:00:00
 groonga-centos                                                                                  | 2.9 kB  00:00:00
 kusanagi                                                                                        | 2.9 kB  00:00:00
 mariadb                                                                                         | 2.9 kB  00:00:00
 updates                                                                                         | 2.9 kB  00:00:00

このような感じでUpdateが進んでいきます。

更新:
   groonga-release.noarch 0:2020.1.29-1                               kusanagi-php7.noarch 0:7.3.15-1
   openjpeg2.x86_64 0:2.3.1-3.el7_7                                   ppp.x86_64 0:2.4.5-34.el7_7
   python-pillow.x86_64 0:2.0.0-20.gitd1c6db8.el7_7                   sudo.x86_64 0:1.8.23-4.el7_7.2
   zabbix-agent.x86_64 0:3.0.30-2.el7
 完了しました!

このように、「完了しました!」が表示されればUpdate完了です!簡単ですね。

永井ハジメ
永井ハジメ

頻繁にUpdateを行っておけば、一回にアップデートされる量も少なく、すぐ終わりますし、作業になれることもできます。定期的に実施しておくことをお勧めします!

WordPressの本体のUpdate

こちらは、上記と同じようにコマンドラインでも行うことができますが、作業が難しくなるので、WordPressの管理画面上で更新することをお勧めします。

更新するタイミングは、WordPressの画面上に「WordPressの更新が可能です」と表示されて、ボタンが表示されます。そのボタンを押すことで、簡単にUpdateができます。

永井ハジメ
永井ハジメ

この記事作成時点ではUpdateの画面が出ていないので、取得できましたら、張り付ける予定です。

管理画面でボタンを押すだけでUpdateできるので簡単で安心ですね!

WordPressに追加で導入したプラグイン・テーマ・翻訳のアップデート

こちらも、上記と同様にWordPressの管理画面で実施します。というより、こちらはシステムに勝手に任せてアップデートしてもらいましょう。

WordPressの管理画面で左ナビの下の方にある「KUSANAGI」をクリックしてください。そして、一番右の「自動更新」のタブをクリックし、下記の画面を出します。

ここの設定では、KUSANAGIとWordPressに関係する各種モジュールを自動的にUpdateするかどうかの設定ができます。

  • 翻訳:有効 – デフォルト
  • プラグイン:有効
  • テーマ:有効
  • WordPressコア:マイナー更新のみ有効 – デフォルト

のように設定してください。

翻訳は以前有効にしています。プラグインとテーマは、一般の人に導入してよい状態までテストされてからWordPressのサイト上に展開されます。自動展開されるまで自動Updateはされませんので安心してください。

プラグインやテーマのアップデートは、通常何段階ものテストを経ています。

一番最初は開発者グループ内での展開とテスト。その後、アーリーアクセス(開発者ではないが、新しい機能などを先に試したい方などが自分でGitHub等にアクセスして手動でアップデートして利用する)を経由し、そのテストでも問題がなかった場合、一般の人がWordPress上でダウンロードできるようになります。

上記の自動アップデートは、それらテスト過程を通過した場合だけ適用されます。

WordPressコアとはひとつ前の「WordPress本体をUpdateする」のところと同じですが、WordPressの小さな更新に関しては、自動的にアップデートしてくれる、というものです。

大きな機能追加やメジャーバージョンアップは、 「WordPress本体をUpdateする」 の作業をしないといけませんが、小さなバグの改修などに関しては、こちらで自動的にUpdateされます。便利ですね!

KUSANAGIに導入したプラグインのアップデート

「KUSANAGIのプラグインなんて、導入してないよ」という方がほとんどだと思います。これは自動で導入されているので気づきにくいですね。実は下記のものがKUSANAGIのプラグインです。

KUSANAGIのプラグイン一覧
  • ページキャッシュ(fcacheやbcacheですね。詳細はこちらをご覧ください)
  • パフォーマンス表示(パフォーマンス表示は、管理バーにWordPressの実行速度、クエリ数を表示します。画面の右上に出ているもの。それがそうです)
  • デバイス切替(スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末に対して表示するテーマを変更し、表示の最適化を図るための機能です。Cocoon等のマルチデバイス対応のテーマ使っていると使う機会はほとんどないですね)
  • 翻訳アクセラレーター(翻訳をキャッシュしてくれます)
  • 画像最適化(アップロード時にjpegファイルの画質調整、画像の最大幅の制限を行うことにより画像サイズを小さくし、表示の高速化をしてくれます。MOTTO-IIKOTOでは使いません)
  • 置換( WordPressで表示する文字列を、指定したルールで動的に置き換えることができます)
  • 自動更新(実はこの章で紹介している自動更新もプラグインです。 WordPress、プラグイン、テーマ、翻訳データの自動更新の有無を切り替えることができます)

結構ありましたよね。キャッシュや翻訳アクセラレータ―、自動更新なんかは特に便利なプラグインです。

では、更新方法です。下記のコマンドを投入してください。

sudo kusanagi update plugin
[centos@kusanagi80 ~]$ sudo kusanagi update plugin
 KUSANAGI プラグインは、既に最新バージョンです。
 KUSANAGI 設定プラグインは、すでに最新バージョンです。
 完了しました。

今回は既に最新でしたね。更新が必要な場合は、更新されているログが表示されます。

以上で、すべてのアップデートが完了です。
作業されてわかったと思いますが、特に難しいことはなく簡単に作業できたかと思います。

大事なのは定期的にUpdateしていくことです。いつも安心安全にサイトやブログを運営していきましょう。

では、また次回お会いしましょう!

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