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配牌がばらばらに見えたら、五つのかたまりで考える【手牌づくり1】

123萬、45萬、67筒、88索、白白の五候補。残る9萬と東を次のツモと場の条件で比べる。 麻雀の基本と考え方
五ブロックの整理例。区切りは固定せず、次のツモで見直します。
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配牌を見るたびに、どこから手をつければよいか迷う。そんなときは、強そうな牌を一枚ずつ探すより、完成形の席を五つ用意してみましょう。四つの面子と一つの雀頭という普通のアガリ形へ、どのかたまりを育てるかを考える練習です。

連載:手牌を育てる、5つのレッスン / 第1回

この回でできるようになること

まず五つの席を見つける。次のツモで区切りを変えてもよい。

ここでは日本の四人打ちリーチ麻雀を想定します。萬・筒・索は牌の種類を表します。比較例で省略している条件は、それぞれの例に記しています。

まずは完成形の席を作る

順子や刻子になる候補を四つ、同じ牌二枚の雀頭になる候補を一つ。『五ブロック』はこの席を意識するための考え方です。牌を五組に分ければ必ず最善になる公式ではありません。七対子や国士無双は別の完成形なので、配牌が特徴的ならそちらも比較します。

たとえば123萬・45萬・67筒・88索・白白に、9萬と東がある13枚。123萬は完成した面子、45萬と67筒は順子候補、88索と白白は対子です。五つの候補が見えたので、孤立している9萬と東をどう扱うかに目が向きます。ただし白白は役牌の候補でもあり、対子同士を同じ価値と決めつけないことが大切です。

123萬、45萬、67筒、88索、白白の五候補。残る9萬と東を次のツモと場の条件で比べる。
五ブロックの整理例。区切りは固定せず、次のツモで見直します。

つながった牌を、切り離しすぎない

3456萬のような四枚は、345と6にも、3と456にも見えます。見た目の区切りを一度決めたからといって、次のツモでも固定する必要はありません。複合した形には複数の育ち方があり、手全体の足りない部分によって使い道が変わります。

逆に123萬を12と3に分け、すでにできている面子を壊してまで候補を数えると、アガリまでの距離を見失うことがあります。最初は完成面子を置き、残りをどう使えるか比べる。区切りが二通りあるなら、両方を声に出してみると整理しやすくなります。

六つあるなら、弱い候補を比べる

候補が六つあれば、普通の形ではどれか一つを使わない可能性が高くなります。両面、カンチャン、ペンチャン、対子、孤立牌を比較しますが、ドラや役、見えている牌も関わります。『端の牌だから切る』と一枚だけで判断する前に、その牌を切った後に何が残るかを見ます。

最初の練習では、速度以外の条件をいったん外して形を比べ、その後で役や危険度を戻すと分かりやすくなります。実戦ではその二段階を素早く行います。形の練習を、そのままいつでも攻める指示だと受け取らないようにしましょう。

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配牌を見た最初の十秒で、何を見る?

最初にドラの場所を確かめ、次に同じ牌や連続した牌を寄せてみます。ここでいきなり「東はいらない」と切る牌を探すと、手全体を眺める前に結論が決まってしまいます。完成している面子、二枚の候補、残った一枚という順で見ると、どこに材料が余り、どこに材料が足りないかを説明しやすくなります。実際の持ち時間が短ければ、牌を動かさず頭の中で区切るだけでも構いません。

たとえば例題の123萬は、そのまま一面子として置けます。45萬は3萬か6萬、67筒は5筒か8筒が来ると順子になります。88索と白白は、それぞれもう一枚で刻子になりますし、二枚のまま雀頭にもなれます。この時点では「88索を必ず頭にする」と決めなくても大丈夫です。二つの対子のうち、片方が刻子に育ち、もう片方が頭になる道を残しておきます。

ここでいう候補は完成が約束された場所ではありません。ほしい牌が来ずに作り直すこともあります。五つの席を決める目的は、将来を当てることではなく、今の手で何が不足しているかを把握することです。ツモによって席の担当が変わるのは、方針がぶれたというより新しい情報を取り入れた結果です。

手元の牌を整理して考える時間を描いたイメージイラスト
制作イメージ:もっといいこと(AI生成)。実際の牌姿・手順を再現した写真ではありません。

一枚引いたら、どの席が変わったか

例題の13枚に6萬を引いた場面を考えます。123萬と456萬の二つの完成面子が見え、67筒、88索、白白という三つの候補が残ります。手は14枚になったので一枚を切る必要がありますが、その前に「45萬の席が完成した」と言葉にしてみましょう。完成した部分を毎回最初から疑うより、残った形に目を向ける練習になります。

同じ配牌でも、引いたのが8萬なら見え方が違います。9萬との89萬ができ、順子の候補が一つ増えます。これで最初の五つの候補に89萬が加わり、六つの候補を比べる場面になります。89萬は7萬を待つペンチャンです。もとの45萬や67筒の両面と比べると、単純な完成牌の種類は少なくなります。ただし牌の見え方や役によって評価は変わるため、ここでは形の性質を比べるところまでにします。

引いたのが東なら東東という対子ができます。東が場風や自風なら役牌の可能性が生まれ、そうでなければ頭や刻子の候補です。同じ二枚でも、その局での役割は同じではありません。牌姿の練習に場風・自風が書かれていない場合は、勝手に東を役牌と決めないこと。問題の条件を読む習慣は、そのまま実戦の確認にも役立ちます。

四つしか見つからない手で、孤立牌をどう扱う?

候補が足りない手では、孤立牌は次の形の種になります。まわりに何もない5萬でも、4萬や6萬が来れば両面、3萬や7萬ならカンチャン、5萬なら対子になります。一方、1萬のまわりは数の端なので、0萬やマイナスの牌へは広がりません。数牌の中央と端では、つながりを作れる方向が違います。これは「中央牌はいつでも残す」という命令ではなく、形を増やしたいときの観察です。

字牌には順子がありません。同じ字牌を重ねて対子や刻子にする道を持ちます。役牌の字牌なら、刻子が役につながることも評価します。序盤に候補を探している手と、すでに五つの候補が十分ある手では、一枚の字牌を残す意味が変わります。手を見ずに「字牌から切る」と覚えると、その違いを取りこぼします。

練習では候補の数だけを一度メモしてみてください。「四候補だから新しいつながりがほしい」「五候補あるので余った牌を比べる」「六候補あるのでどこかを選ぶ」。この短い説明ができれば、一枚ごとの好き嫌いから一段進んだ見方になっています。数え方に迷う複合形は、無理に一つの区切りで決着させなくて構いません。

練習問題を、答え合わせだけで終わらせない

紙に13枚を書き、完成面子に実線、未完成の候補に点線を引いてみましょう。次に6萬、8萬、東を一枚ずつ仮に加え、それぞれの手を別々に描き直します。同じ配牌からでも、変わる席が違うことを見比べるのがこの練習の目的です。三枚を一度に加えるのではなく、一回ごとに元の配牌へ戻してください。

次の段階では、ドラと場風、自風を自分で書き足します。たとえば東場の南家と東場の東家では、東の役牌としての条件が変わります。さらに相手からリーチが入った条件を加えると、形の整理だけでは打牌を決められなくなります。まず形を理解し、その後で役と危険度を重ねる。この順番なら、考える項目を一度に増やしすぎずに練習できます。

「この一枚を切れば正解」という問題をたくさん解くことにも意味はあります。ただ、最初は自分がどの面子と頭を作ろうとしているのかを説明できる方が、その後の学習につながります。引く牌が変わっても、自分で区切りを描き直せる。今日はそこまでできれば十分です。

もう一問:候補が六つ見える14枚

123萬・45萬・67筒・89筒・88索・白白という14枚を、紙に書いてみてください。カンはなく、誰からもリーチが入っていない、形を整理するための例です。完成面子は123萬。45萬、67筒、89筒、88索、白白という五つの候補が続きます。ただし67筒と89筒は隣り合っており、6789筒という複合形として見ることもできます。六つに区切れたからといって、独立した六組が並んでいると思わないことがポイントです。

ここで9筒を外せば678筒が一つの完成面子として残ります。すると123萬と678筒が完成し、45萬・88索・白白が残ります。これは「端の9だから切る」という理由よりも、切った後に完成面子と候補がどう残るかを説明しています。9筒がドラか、他家に危険かなどの情報は設定していないので、この図だけで実戦の最善打まで断定はしません。

今度は白を一枚外した場合を描いてみます。白の対子は崩れ、白が一枚残ります。一方で6789筒は四枚のまま残ります。両方の形を比べると、対子を崩した結果と、複合形から一枚外した結果の違いが目で分かります。完成面子の数だけで評価し切れない場面もありますが、切る前後を描くと比較の出発点を共有できます。

最後に牌を数えましょう。元は3+2+2+2+2+2で14枚、一枚を外した後は13枚です。頭の中で形を切り分けると、同じ牌を二回使ったり、余った一枚を忘れたりすることがあります。枚数の点検は小さな作業ですが、正しい前提で考えるための大切な手順です。

答えを見たら、同じ図を自分の言葉で説明してみてください。「9筒を切ると678筒が面子として残り、ほかの候補を使える」という説明と、「9は端だから」という説明の差が、この回で身につけたい見方です。牌の数字を一つ変えても、残った形を描いて理由を確かめるという手順はそのまま使えます。

自分で考えてみる

問題

123萬・45萬・67筒・88索・白白・9萬・東。この13枚で、完成面子と候補を五つ挙げてください。

考え方と答え

123萬、45萬、67筒、88索、白白です。9萬と東はこの区切りでは孤立しています。これは牌を捨てる前の整理問題で、ツモ牌や場の条件がないため唯一の打牌を決める問題ではありません。

出典を読む:ルールと、考え方をつなぐ

M.LEAGUE公式戦ルールの要点(要約)

通常形と七対子・国士無双という完成形の区別を確認しています。五ブロックの区切りや本記事の比較問題は、当サイトの学習用解説です。

参照:M.LEAGUE「公式戦ルール」/第5章 第1条 アガリ。確認日:2026年10月25日。

図解・練習問題:もっといいこと制作。公式資料の文章や図版の転載ではありません。

手牌を育てる、全5回

→ 第1回:配牌がばらばらに見えたら、五つのかたまりで考える

第2回:何を切るか迷ったら、受け入れを種類と枚数で比べる

第3回:対子が多すぎる?雀頭を残す、面子に育てる

第4回:速さだけで切らない。役・ドラ・鳴きと手牌の方針

第5回:何切るを実戦につなぐ。切る前の三問と牌譜の見直し方

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