「テンパイ即リー」という言葉を聞いたことはありますか?
これは文字通り、「テンパイできたら、待たずに速攻でリーチしましょう」ということなのですが、ふと、この言葉には麻雀における大事なポイントがいろいろ含まれているなぁ、と思いまして。
というわけで今回は、麻雀初心者なりに「リーチ」という役について整理してみました!
リーチの強さを理解したうえで、「リーチするかしないか」「リーチを捨ててでもポンやチーで鳴き仕掛けしていくか」といったことを考えられるようになりたいですね!
「リーチ」という役はとにかく雑につよい
一番のポイントはまずここだと思うのですが、リーチってとにかく「強い」役なのです。
リーチそのものは1飜の役です。ですが、リーチができた時点で以下の役がオマケで付いてくる可能性があります。
とくに、裏ドラは含まれる枚数の分だけ飜が上がるので、うまく乗れば裏ドラだけで満貫に届くこともありえます。
リーチしたときにだけ発生するオマケ役がとにかく強い!
こういった、リーチにオマケで付いてくる可能性のある役のおかげで、上がれた時点でリーチのみ(1飜)よりさらに飜が上がることも少なくないのです。
ちなみに、手役がない状態でリーチをして上がった場合、期待値的にその上がりは2.3飜程度になると言われています。
たとえ手役がうまく作れなくても、リーチするだけで平均で2000点程度の上がりが見込める、というのがリーチの美味しいポイント、リーチが強い役と言われるゆえんなのです。
麻雀は「満貫」をめざすゲーム
リーチだけで期待値的に2飜程度が見込める、ということの意味をもう少し追いかけてみましょう。
満貫で付いた点差を埋めるのは結構大変
麻雀においては、まずは満貫での上がりをめざすのがよいと言われています。たとえば東風戦で、1局で8000点の点差をつけることができれば、その後残り3局でまくることってなかなか難しくなるのですね。
さらに、1飜〜4飜までの間は、飜が上がるごとに点数がほぼ倍に伸びていきます。
6飜以上になると、この点数の伸びがゆるやかになり(およそ1.5倍程度)、かつ伸び方が階段状になるため、飜数を稼がないと点が伸びない、ということになります。
こうなってくると、6飜以上に伸ばそうと無理をしても、得られる点数の割にリスクのほうが大きくなりそうな予感がしますね…!(テンパイが遅れたり、無理に押して振り込んだり)
このようにして、飜数と得られる得点とのバランスを考えると、現実的にめざしやすくて実入りもいい感じ、という具合がちょうどいいのが4〜5飜程度の満貫である、といえます。
たとえば、4飜での上がりをめざすには?
さて、ではいざ満貫をめざそうと思ったら、どんな手役を作ればいいか考えてみましょう。ひとまず、「おおむね満貫」と言ってOKな4飜(7,700点/ルールによっては8,000点)を例に挙げます。
これ以上の役となると、6飜の清一色または役満しか選択肢がありません。
改めて並べてみると、意外とシビア…!
かなり、ドラ頼みな麻雀になりそうですね。
リーチ前提なら、めざす手役のハードルがぐっと下げられる!
では、ここに「リーチ=期待値的に2飜」を加えて考えてみましょう。
これくらいなら、無理なくめざせるケースもありそうな予感がしてきますね!
つまり、リーチをする前提で考えれば、自分の手牌はそこまで無理して育てなくてもOKということになります。
もちろん、リーチはあくまで期待値としての2飜なので、さらにドラなり、役牌なりで飜を上げられたら万々歳ではあります。
が、最低ラインとしてこのくらいでもOK、という目安があるだけでも、「どこをめざしたらいいか」がはっきりするので頭の中も整理しやすくなりますね。
初心者のうちは鳴かずに門前で手作り&テンパイ即リー、の意味
もう一度、リーチしないで4飜をめざす場合の選択肢を見てみましょう。
もし、ポンやチーで鳴いてテンパイをめざした場合、この条件でしか4飜にすることができなくなります。これはなかなかのハードルです。
1000点、2000点の安い上がりを積み重ねようとしても、誰かが満貫を上がればすぐにまくられてしまいますし、そもそも安手であっても上がり続けることってそうそうできないですよね。
また、手役の中には鳴くことで飜が下がる「食い下がり」というものがあります。食い下がりが適用される役を覚えていないうちから鳴いてテンパイしても、思ったほどの点数にならない、最悪の場合は役なしとなって上がれない、なんてことも起こりえます。
このあたりが、「初心者のうちは鳴かずに門前で手作りしよう」と言われるゆえんなのです。
そして改めて、「リーチ=期待値的に2飜」で4飜をめざすケース。
無理に鳴かずとも、なんとなく門前で作れそうな雰囲気がありますよね。
逆に、これらの役も作るのが難しそうな手牌であれば、そもそも上がりを無理にめざさずにその局は守りに徹する、というのも十分に戦略的な選択肢になります。
麻雀の駆け引きをしっかり身につけるまでは、鳴かずに門前で手作り、そしてテンパイしたら即リーチして周りにプレッシャーをかけていく。
これが、手堅く勝ち進める麻雀を身につけるためのまず第一歩、と言えるでしょう!
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