麻雀は4人で戦うゲームです。1回の局で上がれる人は(基本的には)1人なので、自分が上がれる確率は単純計算で25%=上がれない確率は75%、ということになります。
そう。麻雀は、基本的には上がれないことのほうが多いゲームなのです。
となると、この「上がれない」局をどのようにやり過ごせるかがとっても大事!
ほかの誰かが上がってしまうのは仕方ないとはいえ、自分が振り込んでガッツリ点数を持って行かれるのだけは極力避けなければなりません。
というわけで今回は、振り込みを回避する打ち方である「降り/ベタ降り」時にどの牌を優先して切っていくべきなのか、というのを「その牌が安全である確率」を元に整理してみました!
先に、各牌の放銃する確率の一覧を掲載しますと、ざっとこんな感じ。
※上記確率の数値は実際の統計値を参考にしていますが、頭に入りやすいようにざっくり整数に丸めています。
以下、解説していきます!
ベタ降りするときにぜひチェックしておきたい! 捨て牌と放銃の確率
放銃の可能性が0%:現物
一番確実な、「相手の川に捨てられている牌と同じもの=現物」。
自分がすでに捨てた牌では上がることができない(フリテン)、という麻雀の基本ルールに則ったものですね。
同時に、誰かのリーチ後に他家が捨てた牌も、現物と同じ扱いになります(ロン宣言していない時点でフリテン扱い)。
まずは現物を捨てながら、他家がスジ牌などを切って安牌が増えていくのを待つ、というのが理想の流れです。
これ以外の牌は、放銃の可能性が出てきます。
が、その中でも放銃の可能性に違いがある(※)ので、それを順に見ていきましょう!
参考:放銃の可能性になぜ違いが発生するか
麻雀で上がる際の待ち方にはいくつかパターンがあります。
この中でとくに、待ちの読みがしやすい「両面待ち」の可能性を、場の状況からどれだけ潰せるかが放銃の可能性に影響してきます。その「場の状況」を整理し、読み解けるようになるのが今回の記事の目的なのです。
放銃の可能性が3%:場に捨てられている字牌・中スジ・ノーチャンス
このパターンでは、放銃する可能性が相手が単騎待ちやシャボ待ちしている時のみになります。
場に捨てられている字牌
場にすでに1枚以上捨てられている字牌も、安全度は高いです。2枚捨てられていたらだいぶ安全、3枚捨てられていたらもはや当たる可能性は国士無双くらいですね。
中スジ
スジにおける「外側の数字(1-7、2-8、3-9)に対する真ん中の数字(4、5、6)を指します。
同色の牌で外側のスジが捨てられていたら、その中スジに当たる牌では両面待ちできなくなるため、安全度は高くなります。
ノーチャンス
「リーチした人にとってチャンスがない」、のノーチャンス。
どういうことかというと、「壁」ができていることで両面待ちの可能性が潰せるパターンです。
特定の数牌が、4枚すべて場に見えている状態のこと。
(川に捨てられていなくても、自分の手牌と合わせて4枚見えていればOKです)
注意しなければならないのは、壁を含んだ両面待ちはできないが、両面両方の待ち牌が安全というわけではない、という点です。
放銃の可能性が5%:スジ・序盤の捨て牌の外側・初字牌
このあたりからは、もう現物や比較的安全な牌も捨てきっちゃったけどまだツモ順が来ちゃう! というときに切るべき牌です。両面待ちの可能性などを完全には潰しきれないけれど、無鉄砲に切るよりは比較的安全だよ、のゾーン。
スジ
スジというのは「数牌の4・5・6」のこと。表スジともいいます。
リーチした人が数牌の4・5・6を捨てている場合、以下のように両面待ちの可能性がなくなります。
相手の序盤の捨て牌の外側
相手の序盤の捨て牌(捨て牌の1段目くらいまで)に数牌がある場合、その近辺の牌はもともと持っていない可能性が高いです(浮いている牌から切っていくので)。
その後外側を引いて単騎やシャボ待ちなどで待っている、といった可能性くらいしか残っていないので、比較的安全と考えることができます。
初字牌
どうしてももう捨てる牌がない、となってきた場合には、場にまだ1枚も出ていない字牌を捨てるのもアリです。
とはいえ、相手にとっての自風牌や場風牌、役牌は当たると1飜足されてしまうので、持っているなら相手にとってのオタ風を優先して捨てるのが吉です。
放銃の可能性が7%:ワンチャンス
上述の「ノーチャンス」の考え方を応用して、場に3枚同じ牌が見えているときに壁の考え方を使って「確率は低そう」と両面待ちの可能性のあるスジ牌を切ることを言います。
ワンチャン通る可能性はありそう…! と賭けに出る感じですね。ただ、放銃の可能性自体は7%とやや高くなるので、ほかに捨てられそうな牌があればそちらを優先しましょう。
徹底したベタ降りを身につけることで、いずれ麻雀は強くなる!
安牌やスジ、という話は聞いたことがあっても、初心者のうちは細かい話まで把握するのも難しいですよね。頭の中がパンパンになってしまう…。
今回ご紹介したパターンは、より確実に降りられるためにぜひとも覚えておきたいものばかりです。
まずはこれらを意識しながらちゃんと降りられるようになることで、その次の「回しうちしながら上がりを狙いにいく」や「ここは勝負したいので押したいけど、この牌を切ってもよいものか(どのくらい危険なのか)」といった判断ができるようになっていきます。
無駄な放銃を避けて必要以上に点数を減らさないようにしながら生き延びられれば、4位を取る率は格段に下がるはずです。そして、いずれ巡ってくるチャンスで一気に攻め込みましょう!
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