麻雀初心者の私が、最近読んでとくによかったと思う本についてのログ。
今日は、「ウザク式麻雀学習 牌効率」をご紹介します!
この本を読もうと思ったきっかけ
麻雀を打っているうちに、自分が苦手な配牌・得意な配牌というのが少しずつ見えてくるかと思います。
そんな中で、苦手な配牌のときにどう考えたらいいんだろう? というのを知りたくなったのがきっかけです。
(ちなみに、私が苦手なのは対子がやたら多かったり、いわゆる「好形」と言われるようなモゴモゴとした(←)形でした…好形=待ちの可能性が広いため、その選択肢がわからないと持て余しちゃうんですよね…)
で、麻雀の上手い人から「この本が実戦的でめちゃくちゃ勉強になるよ!」とおすすめされて読んでみたのですが、
各設問に対し、解答と簡潔な解説が掲載されている形式の本で、最前線で活躍中の麻雀研究者4名の意見が一致するよう調整された良問ばかりを集めた名著です。
が、この解説に書かれている内容を理解するのすら、ガチの麻雀初心者からすると一苦労…!
どの設問も、とても実戦的で実のある解説が書かれている…ようだ、ということまではふんわり感じ取れるのですが、自分のものにするほどには意味が読み解けない、という状態。
こりゃあかん、あかんぞ…ということで、もう少し初歩的な本がないか、と探したところ、同じ作者さんのもので発見したのがこちら!
「今回の本で目指したのは牌効率の教科書で、問題集の位置づけである第1弾・第2弾が、より深く理解できる内容になっています。」
「ウザク式麻雀学習 牌効率」はじめに より抜粋
とのことで、まさに私が求めていた内容にドンピシャ。
そして裏を返せば、自分に必要なのはまず牌効率をしっかり理解することなのだな、と悟りました…!
「ウザク式麻雀学習 牌効率」はこんな内容でした
「何を切るか迷う時」を、牌効率の視点から丁寧に解説!
本書の目次の大タイトルを並べると、こんな感じです。
自分の13枚の手牌をブロック分けして、残り牌や待ちの広さを踏まえて、孤立牌や弱いブロックから落としていく、というのが牌効率の基本。
ですが、あからさまに孤立している牌なんかは迷わず切れるものの、カンチャンやペンチャンが多い時、対子が多いときなどなど、優先度がさほど変わりないと「感じる」とき、何を切るかを何となくの「感覚」で判断していることも少なくないのではないでしょうか。
(お恥ずかしながら私は完全にそのパターンでした)
そういった、優先度がさほど変わりないと自分が「感じている」ものが本当に変わりないものなのかどうか、実はこの状況でこんな可能性もあるからこちらを切ったほうが有利だよ、ということを理由付きで解説してくれているのが本書の特徴です。
理解できそうなページから読み込んでいくスタイルでOK
牌効率について過去にこれほど詳しく解説したものはなく、かなりマニアックな本になっています。
「ウザク式麻雀学習 牌効率」はじめに より抜粋
とのことで、実際に読んでみると、牌効率って一口に言ってもこんなに奥深かったのか…! となります。ですが、初心者から上級者まで幅広く対応した内容になっているため、ざくざくっと読み進めていきながら自分が理解しやすそうなところから読み込んでいく、という読み方で全然OKです。
もちろん、すでに知っている内容なんかも出てきます。が、「こんなの知ってるよー」と受け流してしまうのか、「改めて言葉で説明すると、こうなるんだな」と受け止めながら読むかでも、理解の深まり方が全然違ってきます。
ふわっとした理解をしっかり言葉に置き換えて自分の中に落とし込んでいくことで、自分の打ち方の引き出しを増やす&開けやすくすることができますし、その手助けとして本書は本当に丁寧に解説されているなと感じます。
牌効率の“基本”を学ぶため、原則としてすべて「平場」を想定
ひとつ大事なポイントなのですが、この本では特別記載がされていない限りは「平場=点棒状況に大きな動きがない状態」を想定しています。また、巡目等の情報も記載されていません。
状況によって、何を切るべきかが常に変化していくのが麻雀というゲームのおもしろさです。ですが、
この2点がしっかり把握できるようになるほど、状況に応じた効果的な打牌がしやすくなります。
この2点のうちのひとつめ、「すべての条件がまったくフラットだった場合にどうすべきか」がまさに牌効率の話。
もうひとつの、「今は何がどうイレギュラーなのか」=場の変化や他者の動向に目を向ける余裕を生み出すために、「すべての条件がまったくフラットだった場合にどうすべきか」をすばやく判断できるようになることこそが、牌効率を学ぶ意味なのです。
たとえば、表紙の手牌ならどれを切る?
本書の表紙にも、ちょうど例題が載っていますね。
皆さんなら、この手牌で何を切りますか?
ピンズの6.6.8、ソーズの2.4.4、そして役牌である中が2枚。ほかはメンツとして完成しています。明確な余剰牌のない、初心者には迷いがちなパターンですね。
3ヘッド状態とも言えるので打6pか打4s…? 中は可能なら待ちたいところ。いずれにせよ、ピンズの6.6.8、ソーズの2.4.4のどちらかを崩す必要があります。でもどちらを切るかは、これはさすがに場況を見ないと判断できないんじゃ…?
ってなりません?
私はなりました!
(惜しげもなく恥を晒していくスタイル)
場況からどちらを切るかが判断できる状態なら、迷わないですよね。たとえば3sが場に2枚出ていたら、ソーズの順子変化はちょっと望みが薄そうだから打2sにしとこうか? とか。
でも、そういった場況のヒントが得られない状況でも、この手牌には牌効率の視点からの正解があるのです。
本書での、この手牌での正解は8p。
中はメンツ化を待つので、6pと4sのトイツはそのまま維持しておきたい。となると浮くのは8pか2sですが、この場合ピンズ側のフォローが3p.4p.5pのメンツでも可能なため、より弱い2s.4s.4sのほうをそのまま残しすのが有効である、との考え方です。
こういった、より弱いターツ(まだメンツになっていないブロック)にフォロー牌を残して3枚構成にしておくことを、本書では「弱ターツ3枚構成理論」と呼んでいます。
このあたり、初心者的にはじっくりじっくり読み込まないとなかなか難しいのですが、たしかにこのタイプの手牌が来たときには絶対迷うし、いつも何を切るかまごついちゃうんだよな…とも。
すぐには理解できなくても、「ああ、たしかにこれ迷うよね!」という例題を見つけ、繰り返し読みながらああかな? こうかな? と考えたり、ほかの例題にも目を通したり…としているうちにある日突然「そういうことか!!!」とパズルのピースがハマったように腑に落ちることがあって、役満テンパったくらいの気持ちよさがあります。笑
(役満テンパイも牌効率の理解も、たどり着けてもアガれるかどうかは別問題ってとこも似てますね←)
というわけで、「ウザク式麻雀学習 牌効率」はこんな人におすすめ
とくに、3つめの「牌効率は意識しているつもり」というところが大事なポイントではないかと思うのです。
少なくとも本一冊分になるほどの要素が「牌効率」という一言に含まれているのだ、と考えると、なかなか簡単に「牌効率は意識している」とは言えなくなってしまいます…!
頭の中を整理するためにも、時々読み返すようにして末永く付き合うことができる本だと思いました!
Kindle Unlimitedで読めるので便利
今回、本書を読むにあたってはKindle Unlimitedでの読み放題を利用しました。
本書「ウザク式麻雀学習 牌効率」はもちろん、名著と名高い『麻雀 傑作「何切る」300選』『麻雀 定石「何切る」301選』もKindle Unlimitedで読めるので、まとめ買いするよりも断然オトクです!
Kindle Unlimitedでは、申込から30日間は無料(0円)で、2ヶ月目から980円/月で200万冊以上の本が読み放題になります。ですが、たまにオトクなキャンペーンをやっているのでこまめにチェックしてみるのがおすすめです。
私が申し込んだ時は、申込から2ヶ月間は299円/月、3ヶ月目より980円/月のキャンペーンをしていました(Kindle Unlimitedを一度も登録したことがない人が対象:2021年1月10日時点での情報です)。
通常であれば、
1ヶ月目 0円 2ヶ月目 980円 → 2ヶ月の合計:980円
になるところが、
1ヶ月目 299円 2ヶ月目 299円 → 2ヶ月の合計:598円
になるので、ざっくり3割引くらいで2ヶ月お試しができることになります。
(もちろん、1ヶ月でお試し期間を終えてKindle Unlimitedの利用を停止するのであれば1ヶ月0円のほうを利用した方がオトクになります)
上記のキャンペーン、終了時期の告知がないようなので気になる方はお早めにチェックを!
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