前回の記事では、まず「基本的なルールと用語を覚える」として、対局を勧めてみながら「麻雀の流れを体感する」「まずは4面子1雀頭を揃えられるようになる」ことを意識してみよう、という話をしました。
ところで、雀魂の場合は鳴けるタイミングでポン・チー・カンをするか否かのボタンが表示されます。このときに鳴いて牌を集めた場合、「4面子1雀頭が揃っているのにアガれない…!」ということがしばしば起こります。
(※ポン・チー・カンについては、今はとりあえずざっくり「ほかの人が捨てた牌を自分の手牌にもらうこと」と思ってください)
今日はそんなお話。麻雀では、アガるときに「役」が必要なのです!
麻雀でアガるには「役」が必要!
麻雀が出てくるマンガやドラマでは、よく「四暗刻(すーあんこー)!」とか「国士無双(こくしむそう)!」といった役名が出てきたりしますよね。
バーン! とアガってドヤァ! みたいな。
あれは実は「手役」といって、自分の手牌の並びが特定の条件を満たすときに付く役なのです。
で、さらに続けていうと、麻雀では手役以外にもアガるための「役」をつける方法がいくつかあります。
4面子1雀頭を手役の条件どおりに仕上げなくても、手役以外の役を付けることでアガれたりもします。
そういった、「役は手役以外にも種類がある」という点を押さえておくべく、役のパターンを具体的に見てみましょう!
手役だけじゃない! 麻雀の役パターンいろいろ
1.手役
まずはオーソドックスに手役のこと。
先ほども書いたとおり、「自分の手牌の並びが特定の条件を満たすときに付く役」です。
たとえば、
「数字牌の2〜8のみを使って4面子1雀頭を揃えたら断么九(タンヤオ)だよー」
とか、
「萬子(または筒子、索子)だけで4面子1雀頭を揃えたら清一色(チンイツ)だよー」
といった感じですね。
手役には、全体役と部分役がある
で、上記のタンヤオやチンイツの例は「全体役」といって、手牌すべての構成に条件がある役です。
これ以外に、手牌の中の一部分だけに条件がある、「部分役」と呼ばれるものがあります。
全部の牌をルール通りに揃えなくても、一部だけ揃えれば少なくともアガれる、という意味で部分役は安心感がありますね…!
部分役の具体例「役牌」
部分役で一番わかりやすいのは、「役牌」です。
役牌は、「3枚揃えただけで1役となる」牌のことで、具体的には以下を指します。
白・發・中のことを「三元牌(さんげんぱい)と呼んだりもします。
役牌について、まとめると以下のような感じ。
役牌は3枚揃えるだけで1役になるので、速攻でアガリたいときなどに重宝します!
2.自分の行為によって付く役
さて、手役以外の役についてです。
行為とは何ぞや? となりますが、覚えるのはたったひとつ、こちらです。
手役がなくても、立直(リーチ)だけでもアガることができる!
麻雀といえばリーチ、のイメージありますよね。
あれも実は、1つの役としてカウントされるのです。
つまり、手役がつかない場合でも、リーチのみでアガることができちゃうのです。
使用例:
んんん…手役はないけど、親番だしドラも2つ持ってるからとりあえず速度重視でリーのみ(リーチのみ、の意)でアガっとくかぁ…
テンション感としては、こんな感じで使うケースが多い気がします。笑
鳴いているとリーチができなくなる!
最大の注意ポイントなのですが、ポンやチー、明槓(ミンカン=他の人から牌をもらってのカン)をしているとリーチができなくなります。
つまり、ポンやチーなど鳴くことで手牌を揃えていく場合、「手役がないとアガることができない」という縛りが発生するのです。
「初心者のうちは鳴かずにアガれるように練習したほうがいい、そのほうが麻雀が上手くなる」などと言われることがしばしばありますが、こうした縛りの複雑さも背景にあるのかな、と思ったりします。
「4面子1雀頭揃った! でもアガれない! 何故! つまんない!」みたいにならないように、的な。
偶然付く役もある
偶然付く役とは何ぞや、というと「自分でコントロールはしきれないけれど、状況によってラッキーで付いてくる役」があります。具体的には以下のようなもの。
これらの役は自分で意図的にコントロールしきれないものです。ですが付いたらラッキー、点数も上乗せされるのでアガれた喜びもひとしおなのです!
それぞれをすべて解説していくと長くなるのでいったん省きますが、上記の役のうち、「その役が付きやすくなるよう、あらかじめ準備が必要なもの」について、少しだけ補足を入れますね。
自分が引いてきた牌だけでアガれたら「門前(メンゼン)」の1役がつく
偶然付く役の中でいちばんよくお目にかかるのは「メンゼン」かもしれません。
これは、一度も鳴かず、かつツモ(自分で引いた牌)でアガれたときに付く役です。
つまり、自分の門前(メンゼン)で和了までいけたよ、の意ですね。
なので、メンゼンもつけたいと思ったらとにかくテンパイまでは鳴きたい気持ちをぐっと抑えて自分の手牌を育てていきましょう。
メンゼンで手牌を育てることで、結果的に手役がない状態でもリーチをかけてアガることもできちゃいます!(リーチができた時点で1役付くため)
そして、テンパイまでいけても最後のほしい牌が引けるかどうかは運次第。ツモ運が問われる役なのです!
いつかはやってみたい「流し満貫」
流し満貫が成立するには、以下の条件がすべて揃うことが必要です。
なかなかシビアな条件ですね。。
ですが、タンヤオ狙いで1、9、字牌を捨てていたらどうも捨て牌が1、9、字牌だらけになってしまった…そして自分の手牌もテンパイまで育ちきらなそう…なんてときに「あわよくば」で狙ってみたい役でもあります。
どこで流し満貫ねらいに切り替えるかの判断力、そして最後まで1、9、字牌を捨てきれるツモ運が問われます!
※流し満貫はとてもメジャーではありますが正式なルールではない(ローカルルール)のため、和了役の扱いにならない場合もあります。
まとめ:役は手役だけじゃない! そして…
ここまでの内容をまとめますね!
とくに初心者のうちは、役=手役に意識がとらわれがちですが、「リーチのみ」というアガリ方もできる、という点は押さえておいて損はないです。
もちろん、手役を育てて大きくアガるのは麻雀の醍醐味なのですが、戦況によっては安くてもいいから早くアガりたい、というときもありますしね。
(誰かの親番が連荘しまくってるからとりあえず止めたい、とか)
そして、最後にもうひとつ補足。それは…
役は重複して付けることができる
ということ。
これ、最初の頃ってピンときてなくなかったですか??
私だけ??笑
そして、役が多いほどアガったときにもらえる点数も高くなります。
満貫とか倍満とか言ってるアレですね。
(詳しくは点数計算の解説のときに)
役が重複して付く、というのはつまり…
全体役の条件と、部分役の条件を手牌が両方満たしている
とか、
手役がありつつ、かつリーチしてる
とか、
手役はないけど、リーチしてツモアガりした(リーチ+メンゼンの2つの役が付く)
とか、そういったことですね。
参考:全体役と部分役の条件を両方満たしているパターン
たとえばこんなかんじ。
全体の中に1、9、字牌が入っていないので、全体役である「タンヤオ」が付きますね。
そして、すべて筒子(ピンズ)で揃えているので、全体役「清一色(チンイツ)」も付きます。
さらに、筒子3・4・5の面子が2つあるので、部分役の「一盃口(イーペーコー)」も付きます。
いやこんなに綺麗に揃うことまずないけども。笑
ロマンですね…!
最初のうちはもちろん、ここまで意識してやる必要はないです。自分が理解できる役を、1つでいいので追いかけていくようにしましょう。
(じゃないと頭の中がパンクするので…あと、単純に手牌の作り込みに時間がかかるのでアガれるタイミングを逃すこともあります)
こういうパターンもあるよー、という参考までに!
次回は、手役についてもう少し詳しくまとめていきたいなーと思います!
ねぇ、皆さんどうやって手役を覚えていきました??笑
そのへんの話をしてみたいなぁ、と考え中です。
今日はここまでー!
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